各講演・分科会
基調講演
演題 「夢高くして足地にあり The sky is the limit 」
講師 村上 雅人 氏 (芝浦工業大学学長)
記念講演
演題 「アドリブを生きる力」
講師 大友 啓史 氏 (映画監督)
分科会・特別分科会
◎全国高P連研究発表 研究発表
「青少年の健全育成に関わる研究発表」(平成26年度調査結果の報告)
~高校生の現状と大人にできることを考える~
- 講師
- 木原雅子(京都大学大学院医学研究科社会疫学分野准教授)
- 会場
- 岩手産業文化センター(アピオ)
- (趣旨)
- 「全国高校生の生活・意識調査」は、本会の事業として平成12年度から実施してきたものです。
全国の高校生を対象にその生活実態と意識を探るために継続的に実施しています。平成26年度も、高校生を取り巻く新たな事態や傾向を的確に把握できるように調査項目を改訂しました。
様々な課題解決のためには家庭・地域・学校が一体となって取り組まなければなりません。今回の調査で得られたデータや分析結果をもとに、子どもたちの健全育成について考えていきます。
◎第一分科会 事例発表と研究競技
- 会場
- 盛岡市アイスアリーナ
- テーマ
- 学校教育とPTA ~「生きる力」を育む教育とPTA活動~
- (趣旨)
- 平成25年度から学年進行で実施された新学習指導要領も、いよいよ今年度で導入が完成します。知識、道徳、体力にバランスが取れた力、言うところの「生きる力」の育成を根底に据えた内容となっております。
子どもたちが学びの彼方をしっかり見つめ、確な学力と豊かな人間性、そして健康な体力をもって、自らの人生と社会の未来を切りひらいていけるようになることは、私たち保護者の大きな願いであります。そして、その支援と振興を図ることこそがPTA活動の大きな柱のひとつでもあります。
今次分科会では、「生きる力」の育成に向けた支援はどうあればいいかについて協議を行います。 - 【事例発表者:4名】
- (関東)群馬県立前橋西高等学校 (北信越)長野県松本深志高等学校
(東海)岐阜県立高山工業高等学校 (九州)大分県立日出総合高等学校 - 【助言者】
- 新妻 二男(岩手大学教育学部長)
平藤 淳 (岩手県立不来方高等学校校長)
◎第2分科会 事例と研究協議
- 会場
- 岩手県民会館(大ホール)
- テーマ
- 進路指導とPTA ~「キャリア教育」の推進とPTA活動~
- (趣旨)
- 少子高齢化社会の到来は、産業・経済の構造的変化や雇用の多様化・流動化をもたらし、就職・就業をめぐる環境も大きく変わってきました。そのような中で、特に若年層について、社会人・職業人としての資質・素養の欠如や精神的・社会的な自立の遅れなどが問題視されました。確かに、人間関係を上手く築けず自分で意思決定ができない、自己肯定感が持てず将来に希望が持てない、進路意識や目的意識が希薄なまま進学し就職しても長続きしないなど、子どもたちの生活や意識が大きく変化してきていることも事実です。
こうした状況に対処すべく政策として打ち出されたのが「キャリア育成」の推進ですが、実態調査報告書からはまだまだ多くの課題が指摘されております。
一人ひとりの子供たちが自分の個性や適正等を十分に踏まえて、未来に向けた夢・希望・目標の実現に努力できるよう、PTAとしてどのように関わりを持ち、活動を行っていくべきかを取組事例を参考にしながら協議を行います。 - 【事例発表者:4名】
- (北海道)北海道帯広柏葉高等学校 (東京)東京都立向丘高等学校
(近畿)和歌山県立桐蔭中学校・高等学校 (中四国)鳥取県立倉吉東高等学校 - 【助言者:2名】
- 佐々木 幸寿 (東京学芸大学総合教育科学系教育学講座教授)
土川 敦 (岩手県立盛岡第二高等学校校長)
◎第3分科会 事例発表と研究協議
- 会場
- 盛岡市民文化ホール(マリオス)
- テーマ
- 生活指導とPTA ~規範意識の醸成とPTA活動~
- (趣旨)
- 近年、社会構造の急激な変化や高度情報社会の進展の中で、子どもたちを取り巻く生活環境化が大きく変わり、規範意識や倫理観の低下、コミュニケーション能力の未成熟さ、耐性の欠如など様々な問題が指摘されております。文部科学省においてはこのような情勢を憂慮し「生徒指導提要」を発刊するなどしてその対応に当たっております。
こうした中、PTAとして、特に子どもたちから規範意識の醸成に向けどのように関わればよいのか、未来を見据えた子どもの育成という観点から研究協議を行います。 - 【事例発表者:4名】
- (東北)青森県立五所川原工業高等学校 (関東)神奈川県立鶴嶺高等学校
(北信越)福井県立丹南高等学校 (中四国)広島県立松永高等学校 - 【助言者:2名】
- 伊藤 正則 (岩手県教育委員会事務局学校教育室生徒指導担当主任指導主事)
和山 博人 (岩手県立盛岡第三高等学校校長)
◎第4分科会 事例発表と研究協議
- 会場
- 盛岡グランドホテル
- テーマ
- 家庭教育とPTA ~家庭教育の役割とPTA活動~
- (趣旨)
- 近頃、核家族化や少子化の進行、ライフスタイルの変化、家庭教育に対する保護者の意識の多様化等々から、家庭の教育力がかなり低下しているのではないかとの指摘をよく耳にします。
確かに、子どもたちは、物質的な豊かさや便利さの中で生活をしている一方で過度な受験競争等によるゆとりのない生活を送り、生活体験や社会体験に乏しく、コミュニケーション能力の未成熟さや耐性の欠如など様々な問題を露呈しております。
このような状況のもと、私たち保護者は、「子の教育について第一義的責任を有するもの」(教育基本法第10条「家庭教育」)であることを再確認するとともに、今こそ、未来を見据えた子どもたちの育成を期し、家庭の中で、地域の中で何ができるのか、また何を成すべきかについて、取組事例をもとに研究協議を行います。 - 【事例発表者:4名】
- (東北)秋田県立能代高等学校 (東海)静岡県立沼津東高等学校
(近畿)奈良県立平城高等学校 (九州)長崎県立西彼農業高等学校 - 【助言者:2名】
- 藤原 正義(盛岡大学文学部教授)
髙橋 隆 (岩手県立盛岡第四高等学校校長)
◎特別第1分科会 基調講演とパネルディスカッション
- 会場
- ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング
- テーマ
- 情報化社会と教育 ~スマートフォン依存と若者の生活スタイル~
- (趣旨)
- インターネットや携帯電話等の急速な普及と機能の高度化は、子どもたちにも、メールやインターネット関連の情報機器を利用する機会の急激な増加をもたらしました。「出会い系被害」「個人情報漏洩」「高額請求」等が社会問題となり、フィルタリング対応が叫ばれたのもつい最近のことであります。
この頃は、さらに加えてスマートフォンの普及です。バス、電車内は勿論、歩行中や入浴・就寝時にさえ手から離さない極度の依存状態が指摘されております。掲示板やブログ等への誹謗・中傷を書き込むいわゆる「ネットいじめ」の問題も加わり、子どもたちの生活スタイルや人間関係づくりの面にも大きな影響があるものと考えざるを得ません。
この分科会では、次代を担う健全な若者の育成を考える時、このような問題にどのように対処したら良いかを考えていきます。 - 【講師・コーディネーター】
- 大谷 良光(弘前大学「ネット&いじめ問題」研究会会長・前弘前大学教育学部教授)
- 【パネリスト:4名】
- 菅原 一志 (岩手県立総合教育センター主任研修指導主事)
中村 いずみ(平舘高等学校PTA副会長)
川袋 康史 (岩手県立伊保内高等学校教諭)
高校生2名、大学生2名
◎特別第2分科会 基調講演とパネルディスカッション
- 会場
- 都南文化会館(キャラホール)
- テーマ
- 防災教育・復興教育 ~防災教育・復興教育の推進について~
- (趣旨)
- 学校は、子どもたちにとって安全で安心して学習活動等に励むことができる環境でなければなりません。それ故にこそ、事件、事故あるいは災害に対して、子どもたちの安全確保が的確になされるよう日頃の目配りは極めて重要なことであります。
一方、我が国は、あの未曾有の被害をもたらした東日本大震災をはじめ、台風による風水被害や竜巻など、これまで多くの災害に見舞われてきました。これから先もそれら災害の発生が大いに見込まれ、地域によっては地震災害の発生率が高まっているところも報道されております。
今や、事件、事故あるいは災害に対する子どもたちの安全確保はもちろんのこと、子どもたち自身が危険を予測し回避する力を身につけることができるよう指導していくことが喫緊の課題であります。更には、我が国においては、自然と共存しながら災害と向き合っていく視点での防災教育の展開も重要なことであります。
そして、今次の大震災で被災された方々へは、経験を後世へ語り継ぎ、自らのあり方を考え、未来志向の社会をつくることができるよう私たちは全力で支援する必要があります。復興教育は極めて大切なことであります。
この分科会では、そうした防災教育・復興教育の事例を発表していただき、意見を述べ合い、協議を行います。 - 【講師・コーディネーター】
- 越野 修三(岩手大学地域防災研究センター教授)
- 【講師/パネリスト】
- 横田 昭彦(岩手県立高田高等学校校長)
- 【パネリスト】
- 熊谷 栄明(宮城県気仙沼高等学校元PTA会長)
平野 公三(前岩手県大槌町会計管理者)
森本 晋也(岩手県教育委員会事務局学校教育室学力・復興教育担当主任指導主事)